リノーベーションに大切なこと
リノーベーションについて多数のマンションオーナー様から相談を受けます。たとえば、空室を無くしたい、家賃を少しでも上げたい、近隣にマンションが建つので防衛策ないかか、デザイナーに頼むと金額が高いのか?リフォームについてどういう箇所を優先すればいいのか?沢山の問題、オーナー様の事情などありとあらゆる問題があります。冷静に考えますと、工務店やゼネコン、デザイナー、融資を頼む銀行系、入居を斡旋してもらう不動産業者、そしてオーナー様が、それぞれに立場があり考え方の違いや方向性がバラバラであるとしたら、利回りに影響します。

賃貸マンションリフォームによって、家主は何を目的とするのか?それはズバリ利回りが良くなる事を願うものです。マンション経営において悲しくなる言葉があります。『○月○日に解約なります』と言う管理会社や入居者からの言葉です。新築マンションの時は対して気にならず、色んな理由を自分で想像し、また直ぐに入居が決まると信じますが、年数が経ち、古い物件になりますとそうもいきません。仲介業者や管理会社から入居条件面(保証金や家賃の設定)を説得され、下げる方向になってしまう話はよく耳にします。じゃあどうすれば良いのでしょうか?それは利回りの合うリフォームを施工し、地域ナンバー1を目指した部屋にすることだと思います。空室が目立ち始め、何を何処に相談すればいいか解らないまま時が過ぎ、じわじわと入居率が下がり、気づいた時には死活問題になりかねません。管理会社やリフォーム業者に相談するのも良いのですが、中途半端な意見を聞いたり、提案されても、それがどう利回りに反映されるのか信じがたいものだと思います。私が数々のコンバーションやリノベーションをしてきた中で一番大事な事があります。マンションをリフォームプロデュースする中で、費用対効果があるように考える事が利回りの合うリフォームに繋がると言えます。マンションのオーナーの気持ちとデザイナーの考え、ゼネコンやリフォームの建築費、職人の腕(技量)を網羅する必要があります。そして、入居者の気持ちになって、末永く入居していただくようなデザイン性や機能性を高めた物件にしなければいけません。コンバーション物件での事ですが、仲介業者が車で案内し、最後の角を曲がり、入居者候補の方々が物件を見た瞬間に何を感じるのでしょう?新築マンションなら文句無しと言われるかもしれませんが古い物件だと、当然、入居者は最初から良い気持ちにはなりません。あるいは外観が古くなった物件を案内され、エレバーターを上がり、部屋のドアを開けたときに入居者候補の方々は何を感じるのでしょうか?『外観の通り見たままの古い部屋やなあ』と感じるのでは無いでしょうか?水廻りはユニットバス、床はカーペットやクッションフロアー、古くさいキッチンがあり、ぱっとしない壁紙。入居が決まるわけがないのです。条件の悪い物件はそれなりの入居者が入居するものです。良い入居者は当然、何件もマンションを廻り自分のステイタスを考え、良いマンションを選びます。良いストーリー性のある良いマンションを創る事がこれからの入居率アップ及び好利回りに繋がると言えるでしょう。実際に行った事例を紹介させていただきます。

A心斎橋マンション21軒
所在地 
大阪市中央区西心斎橋
リフォーム前 
賃収入約平均5万円(1か月)
リフォーム後 
賃収入約7.8万〜8万5千円(1か月)
リフォーム代金 
125万円
リフォームによっての利回りアップ率 
年間平均利益336000円
336000円÷125万=26.88%(リフォーム利回りアップ率)


この物件は分譲マンションであり総戸数213戸ありました。今回のオーナーが任意売却により21戸所有する事になりました。元々の所有者がホテルタイプ風な家具付きで賃貸していたみたいです。築年数が20年過ぎている物件であり、古さもかなり出ていますが、心斎橋という場所のメリットもあり、リフォームによって人気のあるマンションに様変わりすると感じました。そして当然ですが、他のマンションに勝つリフォームをするのは当たり前です。リフォーム前は天井も低く(床〜天井までの高さ2M20p)、ミニキッチンやユニットバスなど古い雰囲気がありました。床はカーペット、薄暗い蛍光灯がありました。今回のリノベーションでは地域の雰囲気を感じる格好良さと若者の町であるアメリカ村の近くであったので、ターゲットを若者やアメリカ村の店舗の人々が入居して頂けるような部屋造りを意識しました。まずユニットバスをセパレートにしました。浴室のサイズは大きめを使い、トイレにはインターバスを使用しました。キッチンは下の流し台の土台だけをメーカー物を使い、扉は別注で作成し、取手は、ユニオンというメーカーの物を採用し、キッチンやトイレ扉などに同タイプを使い、雰囲気を合わせました。そして天井を解体し天井高を(2M45p)まで上げ、換気配管をむき出しにして塗装仕上げをしました。天井照明は明るめのダウンライトを入り口付近に使用し、部屋の内部の照明には入居者が遊び心を出せるように工夫しております。壁には輸入塗料を採用しました。21軒全ての色彩を変え、21パターン造っております。タッチアップ(汚れた部分のみの塗装)が可能なのでライニングコストを考えました。床はマンションの決まりなのでL−40のフローリングを使用しました。21戸の同時リフォームであったので、メーカーと交渉し、かなりの安価(ビックリする値段)です。リフォーム前、防水パンは無かったのですが今回は設けました。洗濯機が丸見えにならないように工夫しております。部屋によっては構造上の問題から部屋の形が違うため、キッチン以外の水廻りを一ヶ所にまとめ、浴室入り口、防水パン、トイレを一枚の扉を開けると使用できるように工夫し、オーナーサイドから見ても、扉を一枚だけ作成するのでリフォーム代金を下げる工夫をしております。当社はリフォーム時に扉一枚を使うにしても、メーカーものを使用せず、全て家具職人に作成してもらい雰囲気に合った扉の質感や色目を選んでおります。以前はメーカー物をかなりの数量を使用していたので安価になっていましたが、現在は家具職人によって作成して頂く方が安くなっております。今回のリフォームでは外観の古さを感じさせないように、扉を開けた時に驚きを感じ、お洒落な雰囲気を感じる部屋造りをしました。

モデルルームを5軒作成したときに、同業者からの部屋を見せて欲しいと言う依頼もたくさんありました(来られた人数は約70組100人以上)。大変、喜ばしい事でした。しかし来られた同業者の中には現在、クロスの色を入居者が選べるようにしたり、プロジェクター(大型テレビキット)のある部屋造りをオーナーに勧めたり、クションフロアーやフロアータイルの安物を提案していたり、メーカーのセンスのない扉を平然と使用したり、中には『当社は井の中の蛙でいいです。(お洒落な物には興味の無いオーナーばかりです。)』などという管理会社の役員さんがいました。ビックリです。私がオーナーなら即解約ですね。私自身、小さなマンションを所有していますが、最低な管理会社やリフォーム屋、一級建築士にはうんざりしています。マンション経営での大切な事として、オーナー、入居者の気持ちの解るパートナー(リフォームアドヴァイザー)は不可欠と言えるでしょう。現在満室であり、空室が出ても2週間以内に入居が好条件にて保たれております。

水廻りでの工夫
マンションにとって、水廻りは演出効果抜群の場所でしょう。リノーベーションの相談中にオーナーから、良く耳にしますが『キッチンは変えないといけないですか?まだ使えると思いますし、予算もあまりかけたくないので…。』オーナーにとって、ご自分が使用されるわけでもないし、型は古いですが、まだ十分、使用可能範囲だから、出来ればこのまま使いたいというご意見は当然だと思います。しかし、型が古いという点が駄目ですよね。水廻りを工事しますと、どうしても金額がかかります。それでアップでは次のように考えます。キッチンの本体は使用可能ならば、扉だけを交換します。しかも、メーカーに頼むのではなく、木工所あるいは建具屋にて作成してもらいます。部屋全体のバランスを見て、化粧板の品番を指定し、取手を指定します。キッチン全体を交換する金額に比べますと4分の1から5分の1の金額で収まります。ユニットバスだと、壁面を浴室用ダイノックシートにしたり、カラン、シャワーのみを交換したり、扉のみを交換するなどは、施工金額を抑えることが出来ます。ワンルームで一体型ミニキッチンが、ついているマンションがありますが、アップでは一番傷みの激しくなる正面板にはセンスの良いタイルをはり、扉を作り変え、カランを交換しますと、ミニキッチンはかなり蘇ります。水廻りで一番センスを表現しやすいのは、洗面所とトイレだと思います。狭い空間だからこそ、工夫が必要です。狭い空間だからこそ、工夫が必要です。たとえば洗面台はカウンターにしてしまい、前面にタイルを張り、照明にこだわります。やわらかい光で手元を照らしたり、正面とは別に間接照明にします。当社では後ほど出てきますが、インターバスというデザイン性の高い洗面台を使用し、よりおしゃれに仕上げます。トイレにもインターバスを使用します。そして壁の1面だけをタイル張りにしたり、印象的な棚を作り、トイレも洗面台と同じく、照明にこだわります。少しの工夫でいわゆる一般的とは違った空間に生まれ変わります。実際に行った事例を紹介させていただきます。

アーバンコート日本橋
所在地 
大阪市浪速区日本橋
リフォーム前 
賃収入約60万円(1か月)
リフォーム後 
賃収入約220万円(1か月)
リフォーム代金 
1億4千万円


この物件は写真を見ての通りかなり古い物件でした。築40年が過ぎていました。あるマンションのオーナーがこの物件を購入すると言われ、リフォームの相談を受けました。ベランダも無く、1階では飲食店や電気店がご商売されており、外壁は今にも崩れ落ちそうな雰囲気がありました。元々飲食関係の作業場としてのフロアーをしていたみたいで広いワンフロアーでした。フロアー中には前オーナーがどこかの工務店からの提案だろうと思いますが事務所仕様の中途半端な部屋もありました。しかしメリットも当然ありました。天井がかなり高かったという点です。天井が高く開放的な部屋造りが出来ると感じました。デザイナーに話を持ちかけ、ゼネコンに建築費を算出してもらいましたがかなりの金額であり、予算を遙かにオーバーしました。私は出来るだけデザイナーの考えを変えないように、ゼネコンとの予算を調整し続けました。単に予算調整しただけでなく、業者の指定、職人の指定、職人との仕上げの指示、予算金額の設定する事により、約2500万円の予算圧縮が出来ました。例えば、キッチンは土台や箱の部分はキッチンメーカーの物を使い、扉はオーダーで別の業者に作成してもらいました。メーカーの扉は一般的なものであり、お洒落さとはかけ離れているからです。洗面台、トイレ、鏡やタオルバーなどの小物はインターバスというメーカーを使用しております。このインターバスはヨーロッパでデザインされ韓国、スペインで製造されているから見た目のクォリティーが高いが、安価なものです。当社はそのギャップを感じ、数年前からインターバスの関西総代理店をしていますので、定価よりかなりの仕入れ掛け率にてオーナーに提供する事が出来ました。フローリングは日本の住宅メーカーの物は使用せず、店舗的なお洒落な色目を指定しました。壁の部分は輸入塗料を採用しました。壁紙だと退去の度に全面張替などライニングコストがかかり過ぎると感じており、この輸入塗料を施工することによって部分的塗装が可能になり、今後のリフォームでのオーナー負担が軽減されると計算しております。色のバランスは当然、デザイナーの感性にお任せしましたが、色目は値段がかからないという事です。白で塗装しようが、色をつけようが、塗装代金は変わらないという事です。部屋には天井高を利用してロフトを設けました。ロフトを設ける事により他の物件との差別化をはかりました。外壁につきましては、外壁注入工事をしっかり施工し、汚れの目立たない仕上げ、工法、色目を指定しました。1階廻りには輸入タイルを使用し、人目を引くような素材を選びました。また、工事完成する前にモデルルームを2部屋造り、当社が有名家具店との繋がりがあることから、モデルルームに家具や小物を配置し、入居者のステイタス性を想像できるように工夫し、有名家具店の特別割引にて購入できるカードを発行しました。工事完成後、約1か月で満室になり、高利回りになっております。マンションのコンバーションは単に良い素材を使うだけじゃなく、利回りを計算してのリフォーム代金の提案がいかに大事かという事です。

これからのトータル色バランス
デザイナーとよくする話題のひとつに色選びがあります。『色選びは本当に難しい…。』とよく聞きます。プロでさえ、色選びは大変難しいものです。しかし、上手くいくとそれは素晴しいものです。壁の色、床の色、天井の色、ドアの色、家具の色、キッチン、カーテン、照明器具・・・そしてその中でも素材の質感など様々な要素に絡んでいます。上手く使いこなさないと下品な色使いになってしまうおそれもありますが、上手く色や質感を取り入れることによっておしゃれな空間に演出することができます。室内では予算の関係から量産クロスを使用しますが、少しポイントをつける為に壁の一面だけを変えてみたり、クッションフロアーの色を変わったものにしたり、扉の色を変えてみたりしますが、大事なのはバランスです。以前、リノベーションの相談を受けたオーナーの部屋を見に行きました。ドアを開けてビックリするくらいバランスが悪かったのを覚えています。どっかの雑誌を見て取り入れ、真似をしたのだと思いますが、本当に色バランスが悪かったです。話を聞きますと、マンション管理会社の担当者が選んだそうです。人にもよると思いますが、感覚の違いや、勉強不足により、見てられない提案をされる管理担当者がいます。本当にオーナー様が可哀想です。感覚というものは、その人のステイタスから出てくるものであって、正直に言いますと、ダサい感覚の人には無理なのです。アップでは壁に輸入塗料のポーターズペイントを使います。ポーターズペイントはオーストラリア生まれの天然素材で作られており、自然な風合いの無駄な艶の無い塗料です。配合された顔料によって、漆喰塗りや石造り風など多彩な質感を表現できます。中でもストーンペイントは刷毛目を残す仕上げの為、1箇所だけ補修をしても目立ちません。ですので、オーナー様から見れば、1回目の費用は価格的には少し高いかもしれませんが、2回目以降はタッチアップだけで済むため、クロスなら全面貼替えをするなどといったことがなくなる為、2回目以降の費用を抑えることができます。リノベーションでの場合、ペンキ下地クロスの上から塗ることができますので、高価な下地材を使わなくても高級感あふれる表現が可能です。部屋全体を同じ色で塗ってもいいし、梁などの切り替えで色を変えるのも1案です。面で変えてもいいし、リビングなら、テレビ棚の背面だけ変えてもおしゃれです。トイレや洗面スペースであれば、1面だけアクセントになる色にしたり、タイルを張るのもいいでしょう。同じ色調でも質感を変えることによって雰囲気が大きく変わってきます。前回ご紹介させて頂いた朝日プラザ心斎橋の物件ではアメリカ村という繁華街にある物件ということで、21戸リフォームしたのですが、すべて違う色にしました。その後2週間で満室になり、家賃もアップしました。また、アーバンコート日本橋でも各部屋を違う色彩にて表現し、約1ヶ月で満室になりました。現在のマンション事情では壁に色をつけるというのはオーナー様にとって勇気がいると思います。しかし、私がたくさんマンションプロデュースを中で、現在から未来への先見が必要であります。例えば、海外旅行での部屋の中や風景、映画の中での部屋の中は、殆ど色があります。何気なく過ごす、海外のホテルや映像の中での背景は気にならないものです。色をつけ、他のマンションとの差別化を考え、利回りが合う工夫を必要とする時代です。マンションの部屋に色をつけ、生まれ変わった事例をあげさせて頂きます。

アーバンコート甲子園口 17戸
所在地 
兵庫県西宮市甲子園口
      築36年
リフォーム前 
賃収入平均6万(1ヶ月)4分の3が空室
リフォーム後 
賃収入約12万円
リフォーム代金 
1億5千万円(内装、外装、エレベーター設置、デザイン料も含む全ての費用)
<リフォーム後の利回り>

年収2400万円(200万円/1ヶ月)÷1億5千万=16%


この物件は築36年という古さです。5階建てで、エレベーターは無く、部屋の中は一般的な、よくある間取りです。天井は吹付け塗装、間仕切りは襖、床はクッションフロアー、水廻りは、キッチンは流し台、トイレの便器は汚い水色、浴室はタイルで目地は汚れが染み付いています。今回、この物件を見て感じたのは、中途半端な広さであるということ。最近、結婚年齢が上がり、独身女性や男性がかなり増えているということを考え、広すぎず、狭すぎず、お洒落で、友人に見せたくなるような部屋作りを考えました。私の友人で、超有名家具店のデザイナーは、38歳。この年齢のデザイナーを起用することによって、入居者とのステイタスのクラッチ合わせが可能だと考えました。この案件を進めていきますと、デザイナーは、あらゆる箇所にこだわり、高い部材を提案し、見積もり段階では、予定をかなりオーバーしてました。私はゼネコン、デザイナーと掛け合い、見積もりを見直し、業者を変え、職人をゼネコンに指定し、部材を変更し、当社より部材をいれるなどしました。ここでのコツは、建築業界を網羅し、把握し、ありとあらゆる方法を考え、費用対効果を発揮する部材を起用し、工法を考え、提案することです。結果、工事代金は約3000万円下がりました。努力と経験の結果から利回りのあるリノベーションが出来上がるのです。高い部材や経験の無さで、工事代金が上がり、利回りを合わす為に、家賃を高く設定し、入居しにくいマンションは多々あります。さて、この物件の特徴は、壁をポーターズペイントという、発色が綺麗な輸入塗料を壁に使いました。この塗料は艶が無く、後々を考え、タッチアップ可能(汚れた箇所のみ塗装可能)という利点を使いました。色使いは4パターンにしております。艶の無い塗装と、お洒落なタイルをマッチさせ、床は輸入材料を使い、扉などの建具はオリジナル、システムキッチンの土台はメーカーものを使い、扉のみを別注しました。ポーターズペイントは各箇所を際立たせ、かなりのインパクトを入居者に与えることが出来ました。仕上がりでの大事なことは、色バランスです。どの色を選んでも値段は同じです。色バランスは、本当に素人や塗装屋さんでは難しいと私は思います。塗装屋さんに『この色は皆さんよく選びます。』などと聞きますが、所詮、色に興味のある人間との差は歴然です。クロスであっても同じです。クロス屋さんに聞いてもしょうがないのです。プロの領域があるのです。この物件での色バランスは最高に綺麗でした。洗面所やトイレには輸入便器のインターバス(デザインはイタリア、製造は韓国・スペイン)を起用しました。ポーターズペイントとのバランスも良く、素敵なものに仕上がりました。インターバスは前回でもご紹介したのですが、ラインが綺麗で、安価な商品です。私がよく起用する理由のひとつです。こういった工夫をすることが、これからのマンションには必要不可欠といえるでしょう。先日、アメリカから来た壁画アーティストのヒューズ・ロジャー・マシューさんのギャラリーへ足を運びました。日本には無い文化であり、独特の技法により表現された絵は本当にすばらしいものでした。この壁画をマンションのエントランスやフロアーに起用されるのもカッコイイと感じました。部材にこだわるマンションもいいのですが、こういったアーティストとのコラボレーションがこれからのマンション造りを活気付けるでしょう。

マンション経営
マンション経営をする上で、常に気になるのは、家賃の相場、近くのマンションの入居状況、長期修繕計画、節税、入居者からのクレームなど、数え切れないくらい、沢山の事を考えないといけません。新築マンションの時は、殆ど考えなくても大丈夫といえますが、月日が経ち古くなると、『入退去時のリフォームはこのままでいいのだろうか?』、『外壁はかなり汚れが目立ってきたなぁ』、『近くに新築マンションが建つ予定だが、今のままで大丈夫だろうか』など、不安要素は数限りなく出てきます。オーナー様からの沢山の相談の中で、どうすれば入居者が埋まるのか、仲介業者や管理会社から家賃を下げるよう言われてるがどうすればいいかなどが多いです。確かに家賃を下げれば、入居の確立が上がるかもしれません。しかし、計画を立てたローンの事を考えますと、そう簡単に家賃は下げるわけにはいきません。あるオーナーの物件を見に行った時ですが、本当に古く、外壁は悲惨なもので、部屋の内装も相当、時代を感じるものでした。今のままでギリギリまで粘るオーナーも数少なくありません。最初の家賃設定から、月日が過ぎる計算をしても、本当に入居が難しい状態になっていました。全戸、一度にリフォームをしますと、相当な工事費が掛かります。当たり前の事です。リフォームに対して、良き相談者がおらず、ワンパターンのリフォームしか提案されず、洒落っ気も無く、見事に空室が出来るリフォームをされているオーナー様は沢山います。リフォームは時代を先取りし、常に業界にアンテナを伸ばし、施工代金を抑える工夫をして、不動産業者や管理会社にリフォーム後のデーター(案内ちらし)を作成してくれるような相談者が必要です。これからは、ただの工務店、ただの建築業者、ただの管理会社は必要ありません。プラスアルファアを期待出来る業者を選ぶべきだと思います。よく耳にする話で、デザイナーズマンションで古くなった部屋を最新のデザインにリフォームをし、膨大な施工費を掛け、家賃をかなり高い設定にされるデザイン事務所があります。蓋を開ければ、客付けが難しい結果になったという事例があります。膨大な施工金額を掛けるから、利回りを合わせないといけなくなるような家賃設定になったり、施工金額を低く設定し、斬新なのですが、空間が広く、エアコンの効きも悪そうな部屋を格好良く見せる演出だけは上手いデザイン事務所や工務店は数限りなくあります。本当に入居者やオーナーの事を真剣に考えているのか疑問を感じます。そういったマンションはデザイン屋や工事屋のマスターベーションに過ぎないのです。管理会社でも、当社のホームページを見て、相談をされる場合がありますが、リフォーム代金を当社の見積もり金額に二割上乗せして欲しいなどと平気で言われる会社がいます。私がオーナーなら即解約です。しかし、頼りになる管理会社も現実にあります。当社のお付き合いのあるアーバンベネフィット鰍ヘ、家主様に対し良心的にされ、沢山のコンバーションやリノベーションをされ、リフォーム提案や家賃設定などかなり研究をされています。良い管理会社と言えるでしょう。マンションを経営する中で分譲貸しをされているオーナーも多々いると思いますが、マンションの規模は小さくても住み心地の良い部屋作りが大切です。投資用マンションは、競争相手が沢山いるということです。投資用のワンルームや小さめのマンションの場合、考えないといけないのは、ワンルームに住まれる入居者は腰が軽いということです。単身であるが故、簡単によそのマンションに引っ越すのが安易なのです。そういった点を考慮したマンション事例をご紹介いたします。

ステュディオ新御堂 704号
リフォーム前 
約10ヶ月空室
リフォーム後 
1ヶ月で入居
家賃 
9万8千円(年収117万6千円)
リフォーム代金 
180万


この部屋は、約30uの床面積で一般的なリフォームをしていました。クロスを貼り、床はカーペット、浴室はユニットバス、天井シーリング照明は2箇所。立地条件も駅から5分、マンションのエントランスにはホテルのようなフロントがあり、商談もできるようなスペースがあり、外壁はタイルで、見た目も格好の良いマンションです。しかし、10ヶ月も空室でした。女性コーディネーターとプランを考えました。まずはユニットバスをセパレートにしました。トイレと浴室が一緒のユニットバスは入居者のマンション選びの中で嫌がられる要素であります。そして間仕切りには、表面がメラミン素材(傷がつきにくい素材)の柱を何本か立て、圧迫感を感じない工夫をし、壁に輸入塗料のポーターズペイントを使いました。ポーターズペイントは関西では当社が一番塗装面積を仕上げてきました。材料を熟知し、塗装方法を独自に考え、本当に格好良い壁に仕上がりました。大阪の御堂筋の通りにある有名ショップでも塗装しており目を引いております。『家具を際立たせるいい材料だ』と言われています。床にはフローリングとフロアータイル、クローゼットを設け、照明は間接照明をかなり取り入れました。間接照明等のライティングは低い予算の割に演出効果は高いと言えるでしょう。他社の工事の見積もりの中で、照明関係が当社よりかなり高い金額を目にします。それは企業努力が足りないか、工務店等の工事業者が儲け過ぎです。照明のスイッチは格好良くライティングされるよう調整し、電気ブレーカーをオフにします。仲介業者が入居者候補者を部屋に案内する時、最初に電気ブレーカーを上げ、インパクトを与えるからです。そういった工夫も必要でしょう。玄関扉を開け、照明がついたときに、与える印象は大切です。薄暗い蛍光灯が点いたり、センスの悪い照明が部屋を照らしても、ステイタスの高い入居候補者は、その部屋を選択しないでしょう。以上のような店舗的要素を取り入れることにより、かなり雰囲気のある部屋作りが出来上がりました。最終的にベッドやテーブルなどの家具や電化製品も設置しました。よそのマンションに無い工夫を低予算で実現させ、良い利回りになるのです。今もこの先もアイデアと低価格リフォームを実現出来るパートナーが家主にとって非常に大切だと思います。何も知らないリフォーム業者は多いです。一つのアイデアの話をしましょう。例えば、最近、防犯は欠かせない時代です。新築マンションではオートロックは当たり前ですよね。古いマンションの場合、どうすれば良いのでしょう?新しくシステムを導入するのか?それだとかなり費用が掛かります。あるいはピッキング対応の鍵に付け替えるのがいいのか?当社ではユニオンというメーカーの『ケアガード』という商品を選択します。これは電池式ですが、鍵穴が無く、簡単にドアの開閉を塞ぐ画期的な商品です。この商品は安価であり、実績もあります。安価にて他のマンションに負けない防犯設備が出来るのです。何も知らないから、高い費用の話をリフォーム業者にされるのです。このユニオンというメーカーの中に、小型空気清浄機の『ユニリターン』という商品は小さいながらも抜群の効果を発揮します。こういった商品をマンションに導入し他のマンションと差別化出来るのです。今、紹介した商品は当社にて安価で扱っております。当社は直接仕入れる努力をしてきました。『定価とはメーカー希望価格、正価とはお客様の納得の価格』と言う言葉を私が若い時にある方にお教え頂きました。リノベーションやコンバーションの工事金額も同じです。もう、無知の高い工事業者とはさよならし、利回りを追及してくれるパートナーを見つけて下さい。